ちりつもダンクは東日本大震災直後入社組なので、
リーマンショックは未経験です。
そんな自分が今回のコロナショックで不思議に思ったことがあります。
それは、
株価が下がっているのに、円安が進行していることです。
これまでは、株価が下がった場合は、円高に振れていました。
その理由がよく分からなかったので、調べてみました。
株安、円安が同時進行している理由
理由自体は単純明快でして、
世界的にコロナウイルス感染が拡大しているからです。
コロナウイルス流行に伴い、基軸通貨であるドルを確保する動きが
世界各国で進みドルの急上昇を引き起こしているのです。
外国為替市場では、ドルが34年ぶりの高値を付けたそうです。
これに伴い、ドルの通貨価値は相対的に高まった結果、円安ドル高になったというロジックです。
ただし、現在の円のレート自体はコロナウイルス流行の前と変わりありませんので、
円の価値が下がった訳ではなく、世界的に言うとむしろ価値は上がっています。
先ほどの理由と原油を始めとする資源価格の急落により、世界各国で通貨安が急激に進行しており、
新興国では通貨危機が起こる可能性まで悪化している国もある程です。
このようなドル高は基本的に悪いドル高と言われており、
こういった現象はあのリーマンショック以来の出来事のようです。
ちなみに、円は対ドルこそ円安に振れていますが、
他の世界各国の通貨に対して円安は一切進んでいないと言って良い状況です。
為替のチャートをざっと見た感じでレートがあまり変わっていなかったのが、
スイスフランとユーロくらいで、あとはだいたい円高に振れていました。
株安、円安はいつまで続くのか?今後の世界経済の行方は?
コロナウイルスの流行は
世界的にはまだまだ拡大するでしょうし、ピークは間違いなくこれからです。
日本も抑制に成功しているとは言え、微増傾向をしばらくは続けると思います。
したがって、実体経済はコロナウイルスが収束に向かう兆しが見えない限り、
じわじわと痛み続けると考えるのが基本線でしょう。
今は世界各国の株価の下落は中央銀行の協調介入で持ち直しを図っていますが、
これはいわゆる執行猶予みたいなもので、本質的な解決ではありません。
本質はもちろん実体経済です。
つまり、いずれかのタイミングで株価が実体経済に合わせて一段下がると考えるべきでしょう。
あとは、コロナウイルスが収束するまでに、
金融システムが毀損しないことを祈るばかりです。
現在、日経株価は直前の高値から約1カ月で約30%(約7500円)下落しています。
一方、リーマンショック当時は約1年半で約60%(約11000円)下落しました。
リーマンショックは金融システムが毀損、しかも金融の中心アメリカでの出来事でした。
リーマンショック経験者の言葉を借りると、リーマンと今の相場観は
米国債ですら紙屑になると言われ、資本主義社会が一回壊滅するかもしれないといった
底なしの不安感があったが、今はまだ自分の資産が減っていく程度の恐怖
ということです。
それが金融システムが毀損した時の恐怖感を表す言葉です。
この言葉を他人が使ってもあまり説得力ないですけど、
経験者にしか分からない両者比較の感覚があるはずですし、
今はTwitterやブログといった他人の感覚を知るツールがあります。
上手く選別しないと、揺さぶられるだけで終わりますが、上手く使いたいところですね。
株安、円安が進行する相場はどう対応すべきか?
これは先週書いた記事「【資産運用】株安と円安が同時に進行している理由」
と内容が被りますが、それでも言います、
やはり、
手元資金を厚くしてこの相場を乗り切ることが基本戦略ではないでしょうか。
今は、99%の人間が損をする相場だと思います。
ですが、景気には必ず波があり、良いときと悪いときが周期的に訪れます。
それは長い歴史が証明しています。
今は悪いときに世界経済が足を突っ込み始めたくらいで、
今後もっと悪くなることも考えられますが、
その後は必ず良いときが訪れます。
それゆえに、一番大事なことは
良いときが訪れるタイミングまでこのマーケットに生き残り続けることです。
なぜなら良いときの恩恵を受けられるのは万人ではなく、
その時に資金を持っている人間に限られるからです。
繰り返しますが、今の相場は99%の人間が損をする相場です。
ハイリスクハイリターンというより、超ハイリスク超ハイリターン
に近いのではないでしょうか?
Twitterやブログには比較的猛者が揃っていると思いますが、
実態はトレードで勝っている人はほんの一握りで、そこに利益が集中している相場なのです。
普通の人がこの相場で勝つ期待値はとても低いのです。
今は一攫千金のタイミングであることは間違いないと思いますが、
そのあとに来るボーナスタイムを捨てても一攫千金を狙うという覚悟がある方、
あるいはシンプルにトレードが上手い人が挑むべき相場です。
ちりつもダンクのブログの読者の方は太陽光関係や不動産投資の方が多いと思います。
太陽光や不動産のキャッシュフローは世界経済に左右されにくいものです。
この不安定な時期においては宝と言えます。
そのキャッシュフローの強みを最大限生かすためにも、
やはり、
今は手元資金を厚くして、より確実に勝つ方法を考えることが重要
であると思います。
それでは、最後にもう一度。
一番大事なことは良いときが訪れるまでこのマーケットに生き残り続けることです!
お互い生き残れるように頑張りましょう!
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