【資産運用】原油価格が2002年以来の低価格!今後の価格推移の展望は?



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異常感知!

巷ではコロナウイルスの拡大が止まらず深刻な状況になっていますが、

同じくらい原油価格の状況も異常です。

現在のWTI原油価格はこの記事を書いている3/23時点で約22.4円という異常な低さで、

2002年以来の安値です(下図参照)。

WTI原油価格

この原油価格の今後の動向はどうなるのでしょうか?

 

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原油価格が大幅下落した理由

原油価格が下落した経緯について簡単に書いてみます。

3/5のOPEC臨時総会(ロシア含まず)で協調減産で原則合意されていたものが、

3/6のOPEC+でOPECとロシアが協調減産の合意に至らず決裂しました。

これを受けて、

3/9にサウジアラビアが協調減産の合意を無視し、大幅な増産を宣言した

ために原油価格の暴落が起きたという訳です。

 

(参考)原油価格の動向
3/5  約45ドル
3/6  約41ドル
3/9  約30ドル(一時30ドル割れ)
3/23  約22ドル

 

ちなみに、3/5の協調減産を行うことにした背景は最大の原油輸入国である中国において

コロナウイルス蔓延に伴い原油需要が低下したため、原油価格が徐々に下落していたためです。

 

原油価格がこのままの価格を維持することは考えにくい

原油価格がこのままの価格を維持することはあり得ないと言って良いでしょう。

その理由は現在の原油価格は採算割れだからです。

 

両国の採掘コストはサウジアラビアが約10ドル、ロシアが約25ドルとなっており、

現在の価格はロシアにとって掘れば掘る程赤字を垂れ流す状態です。

サウジアラビアはロシアのOPEC+での協調減産決裂の報復として、

実質的な経済制裁をかましたといった形です。

 

では、サウジアラビアとして、採掘コストを上回った価格だから問題ないかと言うと、

そうとは言い切れません。

実はサウジアラビアは国家予算編成の前提として、原油収益の想定価格を約60ドルと設定しており、

超低価格が長期的に推移すると、国家予算の財源が足りなくなり窮地に陥るのです。

※ロシアの国家予算編成における原油収益の想定価格は約40ドル

という訳で、このように

サウジアラビアもロシアも得をしない原油価格が長期間続くことはあり得ない

と考えるのが普通ですよね。

そもそもなぜ協調減産合意されなかったのか

先ほどの話は経済的合理性の観点での話でしたが、

協調減産の合意が行われない理由は政治的闘争、要はシェアの問題です。

 

このシェアの問題を語る上で、登場国はもう1つ増えます。

シェールオイル革命により、原油輸入国から原油輸出国に鞍替えしたアメリカです。

アメリカのシェールオイル革命により、OPEC+の相対的地位が低下し、

OPEC+だけで原油価格のコントロールができなくなってしまいました。

アメリカが大っ嫌いなロシアにとっては実に面白くない話です(サウジは親米派)。

 

ただし、シェールオイルの採掘コストは高く、一般的に約50ドルと言われています。

サウジアラビア、ロシアより遥かに高いため、

現状の原油価格では米国のシェールオイル産業はいずれ潰れてしまうでしょう。

 

ロシアの狙いはそこにあります(確信に使い推論です)。

 

3/5時点の45ドルから協調減産すると、

アメリカの採掘コストの約50ドルを上回ってしまい、原油シェアを拡大できない。

ロシアとしては、国家予算の想定レート以上アメリカの採掘コスト未満の40~50ドルあたりで

原油価格を推移させたいのです。

現行の価格帯がロシアにとっては戦略的に理想の価格帯だったと言えます。

 

一方、サウジアラビアとしては、国家予算の想定レートを約60ドルに設定している都合、

協調減産して原油価格を現行の約45ドルから早く吊り上げたいのが本音ですが、

ロシアが協調減産を決裂させたため、対抗措置としてロシア潰しの20ドル前半まで

原油価格を低下させる措置を行ったということです。

一応、採掘コストは上回っていますからね。

 

現在、産油国同士で水面下の交渉あるいはにらみ合いが行われていると思いますが、

プーチン大統領は現在の20ドル前半でも財政的に問題ないという強気の姿勢を見せており、

交渉の駆け引きが絶賛進行中であります。

 

このように原油は産油国同士のシェア(価格決定権)確保を基本とする各国の政治的思惑が

絡んでいるため、原油価格は必ずしも経済合理性だけで価格が決まらないのです。

 

今後の原油価格の推移

今後の原油価格の推移は中長期的には約60ドル前後まで回復するのではないでしょうか。

シェール革命以前、原油価格は1バレル100ドルを超えていましたが、

シェールオイル革命以降はざっくり60ドル前後で推移していますので、

そのあたりの価格に落ち着くものだと思います。

 

ただし、今はコロナショックの影響で世界的に原油の需要が低下している側面もありますので、

すぐに原油価格が戻るとは一概には言えなさそうです。

 

 

ちなみに、この原油価格闘争において産油国の中に勝者はいないと言って良いでしょう。

全員消耗戦を仕掛けあっていますので。。。

勝者は原油輸入国、特に最大の原油輸入国の中国ですね。

そもそも原油価格の下落を招いたのは、コロナウイルス蔓延による中国の原油需要低下でしたが、

これに端に発して、協調減産が行われるはずが、産油国同士の政治的闘争に発展してしまいました。

結果、原油価格が大幅に安くなったので、

このバーゲンセールに乗じて中国が原油の一斉買い付けを行うという、

事の発端を作った当事者が得をするという意味不明な状況が発生してしまいました。

(参考記事)中国の巨大タンカー84隻が一斉にペルシャ湾めざす

 

日本もこれに乗じて、石油を買いだめしておいてもいいような気がしますけど、

それより国内産業の防衛に予算を回さないと国内経済が毀損してしまいますね。。。

 

 

今後の世界はどうなることやら。。。

 

 

 

(おまけ)

投資という観点で原油を語ってみますと、

この原油価格の下落はあくまで政治的闘争の話なので、いずれは収束しますので、

短期的には再び20ドルを下回る可能性はあると思いますが、

産油国の経済が持ちませんので、中長期的な目線で見ると原油価格は上がらざるを得ません。

 

したがって、今は原油については絶好の買い場と言うことができると思います。

現行、株よりは見通しが立てやすい投資先ではあります。

 

※原油への投資を煽っている訳ではありません!

株にしろ原油にしろボラティリティが高い状況にあることは変わらないのでリスクは高いです!!

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