OPEC+における協調減産合意の決裂とサウジの大幅増産発言を受けて
原油先物価格が一時20ドルを切る場面がありましたが、
4/6現在20ドル後半まで上昇してきました。
この理由とこれまでの原油暴落の流れを確認しておきたいと思います。
原油先物価格の上昇の理由
理由はTwitterでも呟いていますが、
OPECプラスの緊急会合が9日に実施され、協調減産の合意期待が高まっているからです。
ロシアとサウジ等が協調減産に向けたOPECプラスの緊急会合が9日に行われるようです。
産油国各国は米国参加を望むもトランプ大統領は否定的。
更に各国に減産を求めつつ、減産しないというスタンスで原油輸入に関税をかけると発言。この状況で話がまとまるのでしょうか?https://t.co/hKu2zkFYOC
— ちりつもダンク@太陽光×不動産×ブログ (@chiritsumodunk) April 5, 2020
ただし、このOPEC+の緊急会合も一筋縄ではいかないようで、
裏では色々な駆け引きが行われているはずです。
まず、緊急会合の当初の開催予定日は4/6だったのですが、
理由は明かされていませんが4/9に延期になっています。
その時点で裏での調整が上手く行かなかった証拠と言えそうです。
ただ、最新の情報ではロシアとサウジで減産合意が近いという声明が出ており、
市場には楽観ムードが広がっているといった状況です。
ロシアとサウジは減産で合意近い-CNBCがドミトリエフ氏引用(Bloombergより引用)
ロシアとサウジは減産で合意近い-CNBCがドミトリエフ氏引用ロシア直接投資基金(RDIF)のキリル・ドミトリエフ最高経営者(CEO)はCNBCとのインタビューで、同国とサウジアラビアが原油減産で合意に「極めて近づいている」と語った。
この文章に相変わらず減産合意の中に米国の文字が入っていません。
米国は自国は減産せず、他国が減産せよというスタンスは変わっていないということだと思います。
そのような状況でOPECプラスの緊急会合で協調減産が合意となるかはやはりまだ不透明
といったところだと思います。
原油価格が暴落した背景
3/5のOPEC臨時総会(ロシア含まず)で協調減産で原則合意されていたものが、
3/6のOPEC+でOPECとロシアが協調減産の合意に至らず決裂しました。
これを受けて、
3/9にサウジアラビアが協調減産の合意を無視し、大幅な増産を宣言した
ために原油価格の暴落が起きたという流れです。
ただし、そもそもこの協調減産の発端は原油の需要不足に伴う原油価格の低下が原因で、
減産によりどこまで価格を支えられるかというところは非常に微妙です。
過去記事にこの背景を多少細かく書いているので興味のある方はご覧ください。
【資産運用】原油価格が2002年以来の低価格!今後の価格推移の展望は?
原油価格の今後の推移は?
短期的な原油価格は
9日に合意されればもう一段階上昇、
決裂となればまた20ドル前後、もしくはそれ以下まで下落
することになると思われます。
中長期的な原油価格は
この20ドル台という非経済合理的価格が継続することはないとは言えるので、
いずれかのタイミングで協調減産が行われて一旦上昇し、
その後、原油需要回復に合わせて緩やかに上昇していくものと思われます。
ちなみに、ちりつもダンクも少し原油ETFを20~24ドルあたりでちょっとずつ買っていまして、
原油価格が40ドル以上になったタイミング(協調減産合意後)で利確していきたいと思っています。
過去記事でキャッシュイズキング!とか言っておいて、申し訳ありません。。。
↑参考記事【資産運用】2020年はキャッシュイズキングな1年になる?!
手元資金の5%程度の投資額ですので、キャッシュイズキング戦略には変わりないです( ;∀;)
本当はもう少し20ドル近くをふらつくことを予想しており手元資金10%程度まで仕込むつ(文字数)
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