前回の太陽光発電所の防草対策の検討~防草シートか草刈りか?~の記事では防草対策を
防草シートで進めていく方針を固めたところですが、
今回は防草シートの種類、敷設方法を少し検討してみたいと思います。
【検討の前提条件】
・ランニングコストは20年で考える
・耐久性20年の防草シートA(約500円/㎡)
・耐久性10年の防草シートB(約250円/㎡)
なお、耐久性20年という前提はいわゆる曝露状態(=紫外線が直接当たる状況)での耐久性を表します。
調べてみると、防草シートの直接的な劣化の一番の原因は紫外線のようです。
つまり、防草シートの耐久性を上げるには紫外線が直接当たらないようにすればいいのです。
前回の記事では、耐久性10年の防草シートBより耐久性20年の防草シートAを敷設した方が
再張替えの施工費用が発生しない分割安であるという結論をザクっと出しましたが、
耐久性10年の防草シートに+αを施し、20年耐久する状態との比較も必要であろうということです。
この+αというのは、要は砂利敷き(防草シートを敷設した上に砂利を敷く)です。
ググって調べてみたところ、造園やら一部太陽光発電所でも砂利敷きは行われているようでして、
一般的には防草シートの上に4~5cm程度の砂利を敷くのが有用とのことです。
では、砂利はどこから手に入れるのか?ですが、これは採石場から直接調達するのが安いです。
採石場では様々なサイズの砕石を販売しており、自前のトラックで引き取ることもできますし、
運搬費用込みで買うことも可能です。
これまたググって結果によると、太陽光発電所の砂利敷きに使う砕石は単粒5号(1~2cm程度)の
砕石が適しているとのことでした。
なお、砕石場では㎥(リューベ)単位で販売しているようでして、
1㎥の砕石で厚さ5cmだと20㎡、厚さ4cmで25㎥の範囲に砂利敷きができるようです。
今回、ちりつもダンクが砂利敷きを予定している発電所の土地の広さは約1350㎡ですので
ケチケチ仕様の厚さ4cmだと必要な砕石は54㎥ということになります。
砕石の単価もググってみましたが、採石場により値段はまちまちで平気で2,3倍の差がありました。
これは、価格交渉の余地が多分にあると言えるでしょう。
一応ネットに出てきた最安値は3450円/㎥でしたので、54㎥だと18,6300円となります。
前回の防草シートの値段は防草シートAが約68万円、防草シートBが約34万円でしたので、
防草シートB+砂利敷きだと約53万円となり、砂利敷きの方が有利?という結果になりました!
ただ、これは運搬費を除く場合です。
54㎥の砕石を運ぶには10tトラック8台必要なので、その運搬費を考えると実に微妙な差(笑)
これも採石場次第の価格なんで見積もり取ってみるしかないですね。
あと、砂利敷きをやるには砂利を運搬したあとに一面に砂利を敷いて転圧かける必要もあるので、
この砕石の単価だとやっぱり砂利敷きの方が費用負けしてしまう気がしますね~。。。
ということで、つらつらと書いてみましたが、
今のところ、やはり耐久性20年の防草シートを敷くのが良いのではないか?
という結論は変わらずというオチでした(笑)
コメント
草対策気になります。
自分は、パネル前シート&粒状除草剤と思ってます。
車で二時間かかるので。
シート20年となると、その上から草生えそうですけど、どうなんでしょうね。
まだ稼働してない者からです。
その後の経過も楽しみにしてます❗
らくさん
初めまして!
コメントありがとうございます!
除草対策の考え方は本当に人それぞれだと思います。
ただ、除草剤を一切使わないというパターンはないのかなとは思います。
耐久性10年超えを謳い文句にしている会社のホームページを見る限りでは10年経過ではシート上に草は生えていませんが20年後がどうかは分かりませんね。
防草シートの場合は剥がれないことの方が重要な気はしています。
自分も今年の5、6月頃から造成開始、9月に連系予定なので計画段階です。
お互い楽しみですね!
今後ともよろしくお願いいたします!